おおがき苑では、2カ月に1回、外部から講師の先生に来ていただいてスキルアップ研修をしています。
初心に戻ってもう一度、といった内容から専門的な知識まで、色々な内容があります。
名前は聞いたことあるけど詳しくは知らない病気のことだったり、知っていたけどいつの間にかアップデートされていて、情報が変わっていたり。
我々は言葉使いにも、とても気を使います。
なぜか。
利用者様に不快な思いをさせないため。当然です。でもそれだけではありません。
「身体拘束」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。身体拘束は人権を侵害する行為であり、厳しく制限されています。これは分かると思います。
「スピーチロック」という言葉がありまして、これは介護に携わったことがある人なら誰もが知っていて、しかも厳しく指導される部類です。
スピーチロック=言葉の拘束です。
歩行に介助が必要な利用者様が、
「すいませーん、トイレ連れてってくださーい。」
「はーい、今手が離せないのでちょっと待ってくださーい。」
よくありそうな会話ですね。でもこれ、ダメなんです。
言葉によって身体的な行動や精神的な行動を抑制することになり、スピーチロックに該当します。
じゃあどうすればいいんだ、って思いますよね。介護職員は、こういう時にどういう言葉を選べばいいのか、どう動けばいいのかを知っています。これはうちの職員だから知っているというわけではなく、どこの施設のどの職員も知っています。ですが、その知識にはやはり幅があります。スキルアップ研修は、その幅を広げたり、パターンを増やす勉強をしたりするんです。
少しでも質の高い介護で利用者様に満足していただけるように。
安かろう悪かろうとは言わせません。(`・ω・´)